免疫力を高めるハーブ【エキナセア】

体調を崩しやすい人と崩しにくい人

一見、同じような生活をしている人でも体調を崩しやすい人と、崩しにくい人がいます。
その違いに挙げられるのが「免疫力」です。免疫の乱れは、体の様々な不調となって現れます。

エキナセアの効果

エキナセアの根や地上部には、免疫を活発にして病気に対する抵抗力を高める働きや殺菌効果があり、代表的なメディカルハーブとして欧米では広く認知されています。ドイツやフランスでは、かぜのひき始めにエキナセアのハーブティーがよく飲まれ、膀胱炎などの感染症や、外傷、にきびなどの皮膚トラブルにも使用されています。

エキナセア

■科名：キク科

■使用部位：地上部または根

■作用：免疫賦活、創傷治癒

■適応：かぜ、インフルエンザ、尿道炎、治りにくい傷

■解説：エキナセアは北米の先住民が最も大切にしたハーブで、伝染病や毒蛇にかまれたときなどに用いました。戦後にドイツなどでエキナセアの科学的研究が進み「免疫力を高めるハーブ」として今では広く知られるところとなり、かぜやインフルエンザ、カンジダや膀胱炎などの感染症の予防に用いられています。

※注意事項
キク科植物にアレルギーのある人や自己免疫疾患がある人は摂取に注意が必要です。

エキナセアの歴史

北米先住人が薬として使用

エキナセアは400年以上前から北米の先住人が用い、最も大切にしていたハーブです。その用途は多岐にわたり、エキナセアの根をかんで歯痛を抑えたり、根から抽出した汁を毒蛇にかまれた傷に塗ったり、かぜ、腹痛、伝染病などの治療薬としても使われていました。

医療関係者が薬効に注目

1870年代にアメリカの医師H.マイヤーが先住民からエキナセアの効能について学び、治療薬として利用し始めたことをきっかけに、エキナセアに注目が集まります。それ以来、薬用植物を使うことに比重を置いた医師たちによって盛んに用いられました。

ドイツを中心に研究が進む

19世紀末にヨーロッパに持ち込まれてエキナセアの栽培が開始され、ドイツを中心に研究が進められます。特に第二次世界大戦以降は、エキナセアに関する科学、薬学、臨床における研究が次々と発表されました。

欧米で再評価され世界中に広まる

エキナセアが免疫機能を向上させ、かぜやインフルエンザなどの感染症の予防・治療に役立つことが明らかになり、安全性も確認されたことでヨーロッパでの評価が高まります。同時にアメリカでも再び脚光を浴びるようになり、現在では世界中で人気のハーブとなっています。

エキナセアの活用方法

エキナセアのハーブティー

温かいハーブティーは、内側から体を温めて血行を促し心身をリラックスさせてくれるだけでなく、蒸気で鼻や喉の粘膜を潤しかぜの原因となるウイルスに対する防御機能を高めてくれます。

かぜの予防を目的とするなら、免疫力UPに効果的なエキナセアをベースに、ジンジャーやエルダーフラワーなどお好みでブレンドして楽しみましょう(^^♪

◆エキナセアブレンドティーのレシピ◆
熱湯：２００㎖
ドライハーブ：エキナセア２g、ジンジャー１g、エルダーフラワー１g
※エルダーフラワーにはかぜの症状を緩和する効果も◎

エキナセアのチンキ剤の作り方

チンキとは？
ドライハーブをアルコールに漬け込んで成分を抽出したものです。お湯や水では抽出できない脂溶性の成分もアルコールには溶け出すため、ハーブの力を一度に効率よく取り入れることができます。

用意するもの
・ガラス製の広口瓶
・茶こし、または、ガーゼ
・遮光性の保存容器
・ドライハーブ：エキナセア４g
・アルコール（４０度）１００㎖

チンキ剤の作り方
１．煮沸消毒したガラスの広口瓶にハーブを入れ、ハーブが完全に浸る量のアルコールを注ぐ。
２．瓶のふたを閉め、１日１回瓶を振って中身を混ぜる。２週間漬け込む。
３．茶こしまたはガーゼで濾し、遮光性の保存容器に入れる。
《服用方法》
目安：１日３回（１回：１㎖）
水やお茶など、お好きな飲み物に数滴たらして摂取しましょう。
気軽にエキナセアの効能を取り入れることができます。

※エキナセアは、いざという大事な時や体調を整えたいときに試してみてくださいね（^^）

エキナセアについて【まとめ】

・かぜ、インフルエンザ、尿道炎、カンジダ、外傷、にきび、などに効果が期待できる
・古くから使用されてきた歴史のあるハーブ
・温かいハーブティーの摂取で、かぜの原因となるウイルスに対する防御機能を高めてくれる
・チンキ剤の摂取で、エキナセアの効能を一度に効率よく取り入れることができる

ハーブ専門店「enherb（エンハーブ）」